[冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク12/CSI5*Wellington FL]
現地時間2日、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク12(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)5日目に行われた$500,000 ロレックスグランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、アシュリー・ボンド(イスラエル)&カロリン・オブ・ボールモア号が優勝。2位にダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号、3位にクロエ・リード(アメリカ)&スーパー・シャトル号が入った。
第1走行
出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、1番のスペンサー・スミス(アメリカ)&クイベル号。続いて、12番のクロエ・リード(アメリカ)&スーパー・シャトル号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク14位のダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号、アシュリー・ボンド(イスラエル)&カロリン・オブ・ボールモア号、ダニエル・コイル(アイルランド)&レガシー号の3人馬がクリアラウンド。トータル5人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク4位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)、同ランク5位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点4、9位のケント・ファリントン(アメリカ)は途中棄権、12位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)は減点9に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、3人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の44.09秒をマークしたアシュリー・ボンド(イスラエル)&カロリン・オブ・ボールモア号が見事に$500,000 ロレックスグランプリを制し、優勝賞金165,000ドル(約2,021万円を)を獲得した。
続いて、ダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号が減点0、44.29秒で2位、クロエ・リード(アメリカ)&スーパー・シャトル号が減点0、47.63秒で3位、ダニエル・コイル(アイルランド)&レガシー号が減点4、43.88秒で4位、スペンサー・スミス(アメリカ)&クイベル号が減点4、45.68秒で5位となった。
カロリン・オブ・ボールモア号号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(12歳牝馬)。オリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)、二コラ・フィリッパーツ(ベルギー)の手綱を経て、2022年にアシュリー・ボンド(イスラエル)とコンビを結成。この勝利がCSI(国際競技会)初優勝となる。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。