ケント・ファリントン(アメリカ)がWEFチャレンジカップ・ラウンド9を制す/冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク9

冬季馬術フェスティバル

[冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク9/CSI5*Wellington FL]

現地時間10日、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク9(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)3日目に行われた$75,000 アデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド9(標準障害飛越競技 238.2.2/150cm)にて、ケント・ファリントン(アメリカ)&オラフィーナ号が優勝。2位にセルジオ・アルバレス・モヤ(スペイン)&マリブ・デ・ミューズ号、3位にジョス・バルーイ(ベルギー)&ルチアーノ・ヴァン・ヘッド・ゲインステイン号が入った。

第1走行

出場51人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は2番、世界ランク9位のケント・ファリントン(アメリカ)&オラフィーナ号。続いて、10番のスペンサー・スミス(アメリカ)&セオドア・マンシエイス号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、シェーン・スウィートナム(アイルランド)&ジェームズ・カン・クルス号、ジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号、ジョス・バルーイ(ベルギー)&ルチアーノ・ヴァン・ヘッド・ゲインステイン号、エイドリアン・スターンリット(アメリカ)&ベニーズ・レガシー号など8人馬がクリアラウンド。トータル10人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク12位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)、2004アテネ五輪個人金メダリストロドリゴ・ペソア(ブラジル)、FEIヨーロッパ選手権2021個人金メダリストのアンドレ・ティエメ(ドイツ)はいずれも減点4でフィニッシュし、ジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

1人馬が棄権したため、9人馬で争われたジャンプ・オフでは、6人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の33.41秒をマークしたケント・ファリントン(アメリカ)&オラフィーナ号見事に$75,000 アデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド9を制し、優勝賞金24,750ドル(約289万円を)を獲得した。

続いて、セルジオ・アルバレス・モヤ(スペイン)&マリブ・デ・ミューズ号が減点0、33.68秒で2位、ジョス・バルーイ(ベルギー)&ルチアーノ・ヴァン・ヘッド・ゲインステイン号が減点0、34.28秒で3位、エイドリアン・スターンリット(アメリカ)&ベニーズ・レガシー号が減点0、34.79秒で4位、ルーシー・デスローリエ(アメリカ)&へスター号が減点0、35.13秒で5位に入った。

オラフィーナ号はオランダ産のKWPN(10歳牝馬)。ケビン・ヨーケムス(オランダ)、サネ・タイセン(オランダ)の手綱を経て、2021年よりケント・ファリントン(アメリカ)とコンビを結成。同年に、アメリカのCSI3*150㎝クラスで1勝、カナダのCSI3*150-160cmクラスで1勝を上げている。

PHOTO:Sportfot

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。