全国乗馬倶楽部振興協会が令和2年度の事業報告書・会計決算報告書を公式Webサイト上に公開した。報告書では、同協会が令和2年(2020年)4月1日から令和3年(2021年)3月31日までの期間に取り組んだ各事業に関する実施状況の詳細がまとめられている。そのうち、障害馬術競技に関連するトピックスを紹介する。
乗馬技能認定
いわゆる乗馬ライセンス認定事業。乗馬愛好者の乗馬技術の向上意欲を図り、効率的で安全な指導を行うため乗馬技能認定を行い、合格者に認定証を交付するもの。令和2年度の申請者数は8,634 名、合格者は8,413 名、審査回数は3,168 回、技能認定審査実施乗馬施設数は157施設だった。詳細は以下の通り。
乗馬ライセンス合格率
【5級】申請者数4,653名 合格者数4,649名 合格率99.9%【4級】申請者数1,931名 合格者数1,921名 合格率99.5%【3級】申請者数1,098名 合格者数997名 合格率90.8%【3級障害】申請者数188名 合格者数178名 合格率94.7%【2級障害】申請者数127名 合格者数126名 合格率99.2%【1級障害】申請者数10名 合格者数7名 合格率70.0%
馬術競技会
① RRC 引退競走馬杯
障害馬術競技のRRC引退競走馬杯を全11大会開催。RRCとは、「Retired Racehorse Cup」の略称であり、過去に競走馬として登録されたことのあるサラブレッドのみが出場できる馬術競技のシリーズ戦。令和2年度は、予選として10の地域大会(北海道・東北・北陸・関東・中部Ⅰ・中部Ⅱ・関西Ⅰ・関西Ⅱ・中国・九州)が開催され、各地域大会で上位3位までに入った馬匹が12月のJRAジャパンブリーディングホースショーで行われるファイナルの出場権を獲得した。
各大会の出場頭数は、九州大会(福岡県馬術競技場)に12頭、中部Ⅰ大会(御殿場市馬術・スポーツセンター)に22頭、中国大会(岡山乗馬倶楽部)に23頭、東北大会(仙北市馬術競技場)に17頭、北海道大会(ノーザンホースパーク)に20頭、北陸大会(福井ホースパーク)に19頭、中部Ⅱ大会(御殿場市馬術・スポーツセンター)に38頭、関西Ⅰ大会(水口乗馬クラブ)に41頭、関西Ⅱ大会(三木ホースランドパーク)に37頭、関東大会(中島トニアシュタール)に44頭、ファイナル大会(JRA馬事公苑)に30頭(各障害10地域大会の上位馬3頭)となっている。
② 乗馬指導者競技会
全国乗馬指導者競技会
乗馬指導者の技術向上を図るため、11 月16 日~18 日の3日間、2020東京五輪の馬術会場であるJRA 馬事公苑(東京都世田谷区)で、ブリティッシュ部門のみ開催された。
各地域の乗馬指導者競技会
北海道(ノーザンホースパーク)、東北(仙北市馬術競技場)、関東(山梨県馬術競技場)、北陸中部(御殿場市馬術・スポーツセンター)、関西(水口乗馬クラブ)、九州(霧島高原乗馬クラブ)の6大会を一般競技会と併せて実施。中国・四国(蒜山ホースパーク)のみ新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。