標準障害飛越競技のルール概要
障害馬術競技のなかで最もスタンダードな競技であり、「基準A(英語表記:table A)」とも称されます。馬場に設置された13個の障害物を決められた順番で飛び越えてゆき、走行中に落下(障害物のバーを落とす)、反抗(馬が障害物を飛越しない)などの過失があった場合に減点を加算。最終的に最も減点の少ない人馬が1位になります。最少減点の人馬が複数いた場合は、走行タイムの速い人馬を上位とする場合(FEI障害馬術規定238.2.1)と、ジャンプ・オフという優勝決定戦を行う場合(FEI障害馬術規定238.2.2)があります。
(FEI障害馬術規定236〜238条より)
標準障害飛越競技の過失
過失 | 減点/失権 |
落下 (障害物のバーを落とす) |
減点4 |
反抗/不従順 (馬が障害物を飛越しない) |
1回目:減点4 2回目:失権 |
不従順とそれに伴う障害物の落下および移動 (障害物を壊す) |
減点4 走行タイム6秒加算 |
着水 (水濠障害で馬の脚が水につく) |
減点4 |
落馬 (選手が馬から落ちる) |
失権 |
経路違反 (障害物を飛ぶ順番を間違える) |
失権 |
規定タイムオーバー (定められた規定タイム内にゴールできない) |
1秒につき 減点1 |
制限タイムオーバー (定められた規定タイム内にゴールできない) |
失権 |
※FEI障害馬術規定とは?
FEI(国際馬術連盟)が定める国際障害馬術競技会の規則を詳細にまとめたもの。記載されている条文は300を超え、国際競技会はこの規定に則って開催されます。国内競技会については、日本馬術連盟が独自に定めたルールが適用される部分もあり、それについては「日本馬術連盟競技会規定」に詳しく記載されています。なお、「FEI障害馬術規定」「日本馬術連盟競技会規定」は、いずれも日本馬術連盟のWEBサイトから無償でダウンロードすることができます。