[2023ヴィラモウラ・アトランティックツアー ウィーク6/CSI3*VillaMoura]
現地時間5日、2023ヴィラモウラ・アトランティックツアー ウィーク6(開催地:ポルトガル/ヴィラモウラ)最終日に行われたグランプリ1.55m(標準障害飛越競技238.2.2/155cm)にて、ヴィクトル・ベッテンドルフ(ルクセンブルク)&シモロ・デ・ラ・ローク号が優勝。2位にヒューゴ・ブリュール(フランス)&ユタマノ・アル号、3位にエイダン・キリーン(アイルランド)&インロウズ・オリノコ号が入った。
第1走行
出場43人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、1番のエイダン・キリーン(アイルランド)&インロウズ・オリノコ号。続く2番のオリバー・フレッチャー(イギリス)&ガランデ号も減点0でフィニッシュし、早々とジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、ヴィクトル・ベッテンドルフ(ルクセンブルク)&シモロ・デ・ラ・ローク号、ヒューゴ・ブリュール(フランス)&ユタマノ・アル号、マティス・ジョーンズ(フランス)&アップランズ・デュ・リシュモン号の3人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル5人馬で争われることになった。
なお、日本の杉谷泰造(杉谷乗馬クラブ)&クインシー194号は減点8でのフィニッシュとなり、ジャンプ・オフに駒を進めることができず。25位という結果に終わっている。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、ヴィクトル・ベッテンドルフ(ルクセンブルク)&シモロ・デ・ラ・ローク号が38.63秒で唯一のクリアラウンド。見事にグランプリ1.55mを制し、優勝賞金25,000ユーロ(約363万円を)を獲得した。
続いて、ヒューゴ・ブリュール(フランス)&ユタマノ・アル号が減点4、39.84秒で2位、エイダン・キリーン(アイルランド)&インロウズ・オリノコ号が減点4、39.92秒で3位、マティス・ジョーンズ(フランス)&アップランズ・デュ・リシュモン号が減点8、38.89秒で4位、オリバー・フレッチャー(イギリス)&ガランデ号が減点8、42.26秒で5位に入った。
シモロ・デ・ラ・ローク号はフランス産のザンガーシャイド種(10歳牡馬)。2021年よりヴィクトル・ベッテンドルフ(ルクセンブルク)とコンビを組み、2022年にスペインのCSI3*、CSI2*でグランプリ優勝、CSI4*で145cmクラス2勝、ハブサイド・フォールツアー2022(CSI5*Grimaud)で155cmクラス優勝、2023年にポルトガルのCSI3*でグランプリ優勝などの成績を残している。
PHOTO:© VillaMoura Equestrian Centre
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。