[2022ヴィラモウラ・チャンピオンズツアー ウィーク3/CSI3*VillaMoura]
現地時間30日、2022ヴィラモウラ・チャンピオンズツアー ウィーク3(開催地:ポルトガル/ヴィラモウラ)最終日に行われたグランプリ1.50m(標準障害飛越競技238.2.2/150cm)にて、ヴィクトル・ベッテンドルフ(ルクセンブルク)&ミスター・タック号が優勝。2位にオリバー・フレッチャー(イギリス)&ガランデ号、3位にダン・クレマー(イスラエル)&マホニー・ヴァン・オルショフ号が入った。
第1走行
出場37人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、15番のオリバー・フレッチャー(イギリス)&ガランデ号。続いて、32番のヴィクトル・ベッテンドルフ(ルクセンブルク)&ミスター・タック号が減点0でフィニッシュし、早々とジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。その後、クリアラウンドする人馬は現れず、ジャンプ・オフは2人馬による一騎打ちで争われることとなった。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、ヴィクトル・ベッテンドルフ(ルクセンブルク)&ミスター・タック号は44.73秒で唯一のクリアラウンド。見事にグランプリ1.50mを制し、優勝賞金12,825ユーロ(約186万円)を獲得。対するオリバー・フレッチャー(イギリス)&ガランデ号が減点4、46.05秒で2位に敗れた。
以下、第1走行を減点4でフィニッシュした10人馬は走行タイム差により、ダン・クレマー(イスラエル)&マホニー・ヴァン・オルショフ号が3位、マルタ・ボッタネッリ(イタリア)&ギュンターS号が4位、ジョー・ウィテカー(イギリス)&イカテリーナ号が5位に入った。
ミスター・タック号はルクセンブルク産のベルジャンウォームブラッド種(10歳牡馬)。2018年よりヴィクトル・ベッテンドルフ(ルクセンブルク)とコンビを組み、2021年にポルトガルのCSI2*でグランプリ優勝、2022年にフランスのCSI4*、CSI3*でグランプリ優勝という成績を残している。
PHOTO:© VillaMoura Equestrian Centre
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。