[2020東京五輪/2020 Tokyo Olympic Games]
7日、2020東京五輪馬術競技(開催地:日本中央競馬会馬事公苑/東京都世田谷区)最終日に行われた障害馬術競技団体戦決勝(標準障害飛越競技238.2.1/165cm)にて、スウェーデンが団体金メダルを獲得。団体銀メダルはアメリカ、団体銅メダルはベルギーとなった。
第1走行
団体戦決勝には、前日の予選を通過したスウェーデン、ベルギー、ドイツ、スイス、アメリカ、フランス、イギリス、ブラジル、オランダ、アルゼンチンの10チームが出場。各チームが3人馬ずつ全30人馬が走行し、チーム総減点で順位を争った。
第1走行では、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号、ペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号が減点4でフィニッシュしたスウェーデンが総減点8。
また、ローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号がクリアラウンド、ジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーヴ号、マクレーン・ウォード(アメリカ)&コンタジオス号が減点4でフィニッシュしたアメリカも総減点8で並び、スウェーデンとアメリカによるジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
そして、ジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号がクリアラウンド、ピーター・デボス(ベルギー)&クライレZ号が減点4、グレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&MJTネヴァドスS号が減点8でフィニッシュしたベルギーはジャンプ・オフ進出を逃したが、総減点12で団体銅メダルを確定させた。
なお、この時点で総減点17のオランダが4位、総減点28のスイスが5位、総減点29のブラジルが6位、総減点49のアルゼンチンが7位、総減点2(完走した2人馬の総減点)のフランスが8位、総減点12(完走した2人馬の総減点)のドイツが9位、総減点24(完走した2人馬の総減点)のイギリスが最下位に確定している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、アメリカの1番手、ローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号が41.33秒でクリアラウンド。対するスウェーデンの1番手、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号も負けじと42.00秒でクリアラウンドをきめる。
続いてアメリカの2番手、ジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーヴ号が42.95秒でクリアラウンド。しかし、スウェーデンの2番手、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号も41.89秒でクリアラウンドし、両チーム一歩も譲らない展開に。
そして、アメリカの3番手、マクレーン・ウォード(アメリカ)&コンタジオス号が39.92秒の好タイムでクリアラウンド。アメリカが総減点0、タイム合計124.20秒で全走行を終えると、いよいよスウェーデンの3番手、ペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号がアリーナへ。
大きな重圧がかかる中でスタートを切った人馬だったが、一番時計を1秒近く上回る39.01秒でクリアラウンド。スウェーデンは総減点0、タイム合計122.90秒でフィニッシュし、見事に障害馬術競技団体金メダルを獲得した。
PHOTO:©FEI