ベン・マー(イギリス)が障害馬術競技個人金メダルを獲得/2020東京五輪馬術競技

2020東京五輪

[2020東京五輪/2020 Tokyo Olympic Games]

4日、2020東京五輪馬術競技(開催地:日本中央競馬会馬事公苑/東京都世田谷区)12日目に行われた障害馬術競技個人戦決勝(標準障害飛越競技238.2.2/165cm)にて、ベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号が個人金メダルを獲得。個人銀メダルはペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号、個人銅メダルはマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&ボーヴィルZ号となった。

第1走行

出場30人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は10番のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号。続いて、日本の福島大輔(STAR HORSES)&チャニオンJRA号が減点0でフィニッシュし、この時点でジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク12位でLGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号、同ランク20位のマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&ボーヴィルZ号、29位で2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号、201位のマリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル6人馬で争われることになった。

なお、世界ランク1位のダニエル・ドイサー(ドイツ)、同ランク2位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)は減点8、4位でLGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)は規定タイムオーバーの減点1、9位のダーラ・ケニー(アイルランド)は減点8で走行を終え、いずれもジャンプ・オフに駒を進めることができなかった。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、3番目のスタートを切ったペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号が38.02秒でクリアラウンド。先に減点0で走行を終えていたマリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号、福島大輔(STAR HORSES)&チャニオンJRA号のタイムを上回り、首位に立つ。

しかし、4番目のベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号が37.85秒でクリアラウンド。一番時計をわずか0.17秒だけ更新して首位に躍り出ると、5番目のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号、最終6番目のマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&ボーヴィルZ号も減点0でフィニッシュするが、タイムはフォン・エッカーマンが39.71秒、ファン・デル・フルーテンが38.90秒で、マーには届かず。

以上の結果、ベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号が障害馬術競技個人戦決勝を制し、個人金メダルを獲得。見事に障害馬術競技の世界チャンピオン戴冠をはたした。

PHOTO:©FEI